こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、本日は化粧品の抱えるマイクロビーズ問題に触れたいと思います。
そもそもですが、「マイクロビーズ」という言葉を聞いたことはありますか?
2015年9月の国連総会で採択された「SDGs」をきっかけに、
ますます環境問題に注目が集まり、
海洋プラスチック汚染のニュースを目にする機会も増えているのではないでしょうか?
2020年7月にスタートしたレジ袋有料化も、海洋プラスチックごみ削減などを目指してのことでしたね。
マイクロビーズは、歯磨き粉や洗顔の「スクラブ」だけでなく、スキンケア・メイク・ヘアケアなど幅広く化粧品に含まれる、直径が0.5ミリ以下のポリエチレンやポリプロピレンなどプラスチックのことで、
一般的によく用いられているサイズは、100μm~600μm 程度のため、下水として河川や海に流れ出すため、回収は困難で、
なんと東京湾で捕れたカタクチイワシの内臓からマイクロビーズが検出されたという報告もあるそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H0W_Z00C16A4000000/
ということで、日本の化粧品業界の対応としては、
2016年3月に日本化粧品工業連合会が、「洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロプラスチックビーズの使用中止に向け、速やかに対応を図られること」をお願いする旨の文書を、約1,100社の参加会員に発信しています。
ちなみに、海外では、日本よりも厳しく規制されている国もありますので、一部を紹介します。
・アメリカ:2015年11月に合衆国連邦法でマイクロビーズの化粧品への配合を禁止し、2018年6月には販売も全面禁止。
・イギリス:2016年9月にマイクロビーズ使用禁止の方針を発表し、法制定後、2018年1月にマイクロビーズを含む製品の生産を禁止し、同年6月にはマイクロビーズを含む製品の販売を禁止。
・フランス:2016年10月に法整備し、2018年1月よりマイクロビーズを含む化粧品などの販売を禁止。
・台湾:2016年8月にマイクロビーズ入りのパーソナルケア製品の販売禁止の方針を発表し、2018年7月から輸入・生産を禁止し、2020年にはアジアとして初めて販売を全面的に禁止。
日本の実情は、大手化粧品メーカーさんのサイトを見ると、早々に100%対応済みのようですし、
中小メーカーさんも、代替品にシフトしてきておりますし、
それらの後押しをするように、化粧品原料メーカーさんも代替原料を開発しています。
が、実は、「脱マイクロビーズ」に逆行する近年人気急上昇中のアイテムがあります。
それが、クレンジングバーム。
私の使っているバームは、スクラブ剤なんて入っていないから大丈夫・・・と思った方もいるかもしれませんが、
マイクロビーズを化粧品に配合するのは、角質除去や洗浄力UPのためだけではなく、
クレンジングバームにおいては、サラサラの液体オイルをバターのように固める働きをしています。
そのあたりの詳しいメカニズムは、美里所長さんが記事にされているので、そちらをご覧ください。
参考 クレンジングバーム裏話コスメあら!?カルト??クレンジングバームの裏話を披露するくらいだから、
実は、美里所長さん、バーム処方も得意で、マッサージバームの特許を取得していたりもします。
でも、海洋汚染の一端を担うようなお仕事は、やはり遠慮したいものです。
ということで、最近、脱マイクロビーズのクレンジングバーム処方を開発したようで
ゆっきーも企画書を手伝ったりもしています。
従来のクレンジングバームの抱えるハード面・ソフト面、それぞれの課題をクリアした新しい処方なので
市場に受け入れられるアイテムに育てばいいなぁと願う
美育Laboのゆっきーでした!
最後に、宣伝をひとこと。
「クレンジングバームの化粧品OEMにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください♪」