オリジナル化粧品の企画開発をしていると
化粧品の中身(処方開発)や包装資材(容器や化粧箱など)のお話だけにとどまらず
開発している商品と一緒に使いたいアイテムのご相談を受けることもあります。
そんな中、今回、ご相談のあったアイテムは、
ラップ効果でフェイスパックの効果を高めるマスク上のシートです。
コストのことを考えると、自宅にある食品用のラップフィルムやアルミホイルなどをユーザーさん自ら代用してもらうのが良いのだろうけれど
化粧品はラグジュアリー感や高級感や特別感なども大事なので、
ちゃんとフェイス型に切り抜いたシートが良いとのご要望。
ナイロン系の材質のシートは、以前に手掛けたこともあったので比較的すぐに見つかったのだけれど
アルミ系のものは、株式会社ニチエイさんが実用新案(登録第3193638号)を登録されていることにいきつきました。
(特許情報プラットホームより)
詳しく調べてみると、ニチエイさんのアルミフェイスマスクは、PETにアルミ蒸着した素材なのですが、
アルミ蒸着のシルバー色の面が皮膚に触れると、稀に金属アレルギー対応を示すこともあるようで
片面を印刷することで、金属アレルギーを回避する商品開発をしているそうです。
実用新案とは
- 物品の形状、構造又は組み合わせに係る「考案」が保護の対象。
- 権利の対象となる考案の実施(生産、使用、販売など)を独占でき、特許庁が発行する「実用新案技術評価書」を提示すれば、権利侵害者に対して差し止めや損害賠償を請求できる。
- 無審査で、迅速・安価に登録が可能。
- 権利期間は、出願から10年。(特許は20年)
長年、化粧品企画をしていても、「へぇ~そうなんだぁ」と感じた1シーンを切り取って、本日は記事にしてみました。