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ユズ果実エキス

ユズの化粧品成分

こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。

日没がずいぶん早くなったなぁと思えば、
来週(12/21)は、冬至なのですね。

冬至のために収穫したわけじゃないのだけれど、
先日、ザルいっぱいにユズをgetしました!

ユズ果実

この柚子は、果汁を使って、ゆずポン酢を手作りして、
絞りかすとなった皮は、お風呂に入れてユズ湯を楽しみました♪

ポン酢の方は、市販品と違ってお酢を入れなかったこともあり、
ユズの酸味と香りがダイレクトに味わえるものになりました。

ユズ湯の方は、果実のまま浮かべたのではなく、
半分に切って果汁を絞った後の状態のものだったので、
香り高いお風呂を楽しめた反面、後の掃除が大変でした。。。

冬至の風習として、柚子湯に入るようになったのは、
諸説あるようですが、江戸時代、お風呂屋さんの客寄せで、
語呂合わせや縁起担ぎなどから始まったようですが、
柚子には、血流促進効果があるので、冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防するほか
美肌効果もあるので、寒い季節の風習としては、理にかなっていますね!

ということで、柚子由来の化粧品成分はどんなものがあるのでしょう!?

日本化粧品工業連合会の「化粧品の成分表示名称リスト」で検索すると
20成分のヒットがありました。
※化粧品の成分表示名称リストNo.1~38に収載の14,813成分が掲載されていて
キーワード検索できます。

少しピックアップすると以下のようになります。

・ユズ果実(Citrus Junos Fruit Powder)
・ユズ果実エキス(Citrus Junos Fruit Extract)
・ユズ果実水(Citrus Junos Fruit Water)
・ユズ果実油(Citrus Junos Fruit Oil)
・ユズ果汁(Citrus Junos Fruit Juice)
・ユズ果皮(Citrus Junos Peel Powder)
・ユズ果皮エキス(Citrus Junos Peel Extract)
・ユズ果皮水(Citrus Junos Peel Water)
・ユズ果皮油(Citrus Junos Peel Oil)
・ユズ種子エキス(Citrus Junos Seed Extract)
・ユズ種子油(Citrus Junos Seed Oil)
・ユズ花油(Citrus Junos Flower Oil) など

使用部位やエキスの抽出・生成方法などの違いで、
こんなに色々な名称があるようです。

成分の組成が異なれば、期待される効果も違ってくるから、
こんな風にたくさんの名称があるのも納得ですね。

ということで、耳なじみのありそうな成分の説明をしようと、
原料資料などを確認していたら・・・あれれ???

「ユズ果実エキス」が、ややこしいデス!

まず、『化粧品成分用語事典2012(中央書院)』から
ユズ果実エキスの説明を引用すると、下記のとおりです。

ミカン科ユズの果実から抽出したエキス。
果肉にはビタミンCやクエン酸を豊富に含む。
12月の冬至にゆず湯に入るが、これはユズの精油ピネン、シトラールなどの皮膚への刺激により、血行を盛んにし、寒くて停滞しがちな体の新陳代謝を高めるためである。
血行促進作用、保湿作用、角質剥離作用があり、くすみのもとになる古い角質を取り除いてうるおいを与え、透明感のあるなめらかな素肌へと導く。

冬場は特に、ゆず湯に入りたくなるような美容効果の説明ですね。

次に、一丸ファルコスさんの原料に「ファルコレックス ユズ E」というのがあるのですが、
柚子をエタノール抽出して得られた成分で、
ウレアーゼという酵素により生成される肌刺激の原因物質が合成されるのを阻害する働きがあり、
おむつかぶれを予防するのにおすすめなエキスだという説明で、
なんと、このユズ成分の化粧品表示名称も「ユズ果実エキス」なのです。
ちなみに、医薬部外品の場合は「ユズエキス」という名称になります。

さらに、同じく一丸ファルコスさんの原料に「ユズセラミド B」というのがあり、
先日セラミドの種類と化粧品成分の記事でも登場した植物性セラミドで、
原料説明は、「ユズセラミドは植物から初めてのヒト角層セラミトに近い天然フルーツセラミドで、優れた肌荒れ改善やシワ改善、毛髪保護効果が期待される。」となっています。
そして、このユズセラミドも化粧品の表示名称は「ユズ果実エキス」なのです。
ただ、こっちは、医薬部外品の場合は、「ユズセラミド」という名称になります。

化粧品の表示名称は、消費者の選択や確認をより容易にするための情報なので
アレルギーを持つ人が、避けたい成分を知るためには今のままでも十分だと思うのだけれど、
美容効果を期待する人には、このユズ果実エキスについては不親切な状況だと感じました。

過去を振り返ると、時流に合わせて、法改正され、ルール改正され・・・と変化してきているので、
いずれは、この紛らわしさも解消されるといいなぁと思います。

ところで、全成分表示のルールになったのは、2001年4月からですが
その経緯などはご存じですか?
サニー行政書士事務所さんのブログで
全成分表示義務の誕生背景と表示ルールなどについて書かれておられ、
なかなかに興味深い記事でした。
記事タイトル:化粧品成分の邦文表示名が粧工連の「全成分表示名称」であるべき理由
https://www.sunnygyosei.com/2016/02/04/1694/

それでは、寒さはこれからが本番!
暖かくお過ごしになれれて、風邪など体調にはお気を付けくださいませ。

美育Laboのゆっきーでした。

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