こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
今日は、久しぶりに化学っぽいお話です。
さて、最近は「ノンシリコン」を謳う化粧品があるかと思えば、
シリコンの特性を生かした使用感の良いコスメや機能的なアイテムなど
“シリコン”にまつわる製品が、身の回りにたくさんあるかと思います。
さてさて、この「シリコン」。
名前はよく聞くし、時には悪者にされちゃうこともあるようですが
一体何者なのでしょうか!?
まず、私たちが化粧品でシリコンと言っているものは、
正しくは、シリコーンで、
実は、本物!?のシリコンとは、ちょっとだけ別のものです。
「ー」の音引きの有無の差だけなので、
例えば、メイクアップとメークアップ程度の違いなのかなぁと勝手に解釈していたのだけれど
かぼちゃとパンプキンスープくらい、化学的には違う物質です。
シリコンを英語で書くと「silicon」。
学生時代に習った元素記号の周期表を思い出してほしいのですが、
その時「Si」と習ったのが、シリコン(silicon)です。
覚えてますか!?
なんとなく思い出してきましたか???
そう、
日本語では、「ケイ素」と呼ばれている物質がシリコン(silicon)です。
で、普段、化粧品などに使われたり、
逆に配合していない時は「ノンシリコン」と呼ばれているシリコンの方は
英語では「slicone」で、日本語で書くとシリコーンとなります。
シリコーン(slicone)は、
ケイ素(Si)と酸素(O)と炭素(C)と水素(H)などの
原子から成り立っている高分子化合物で、
「有機ケイ素化合物」という物質です。
この構造式のように、化学構造の中にSi-O-Si原子団を含む化合物を
シロキサン(siloxanes)と総称され、
このシロキサンがポリマー(鎖状高分子化合物)になったものがシリコーンです。
シリコーンの方を「シリコン」の名前で覚えてしまったゆっきーとしては、
今からsiliconとsliconeの定義を入れ替えて欲しいくらいだけれど
ちゃんと化学を勉強した人たちにとって、
一般に略してシリコンと呼ばれてしまっているシリコーンは、
ちゃんとシリコーンと呼んでケイ素とは区別してほしいのでしょうね。
いつもながらざっくりとした説明ですが、
シリコンとシリコーンの違い、分かっていただけましたでしょうか!?
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
<参考書籍>
BEAUTY WORD 製品科学用語編 (2007/10) 霜川 忠正 |
コスメティックQ&A事典―化粧品のすべてがわかる (2011/10) 鈴木一成、朝田康夫 他 |