Warning: Undefined variable $post in /home/cosmeticweb/cosmetic-web.jp/public_html/blog/wp-content/themes/sango-theme-poripu/functions.php on line 12

Warning: Attempt to read property "ID" on null in /home/cosmeticweb/cosmetic-web.jp/public_html/blog/wp-content/themes/sango-theme-poripu/functions.php on line 12
化粧品開発・セミナーのご相談は美育Laboへ

化粧ってなんだろう? ~化粧の歴史と化粧品の本質~

こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、本日は、「化粧とは」というテーマで
化粧品の起源のお話をしてみようかと思います。
何を突然・・・と所長さんあたりに突っ込まれそうだけれど
ゆっきーなりに理由はあるんです
それは、数日前に開いた本。

化粧品科学ガイド (化粧品科学シリーズ) 化粧品科学ガイド (化粧品科学シリーズ)
(2007/03)
田上 八朗、宿崎 幸一 他

商品詳細を見る

※この本は、現在改定されて、第2版が出版中です。
もう一回ちゃんと読み直してみようかなぁと
急に思い立って、じっくり読みはじめた最初のテーマが
「化粧の歴史と化粧品の本質」だったのです。
化粧行為の意味、化粧品の役割を正しく理解するには、
化粧の起源に遡って、自然科学だけではなく、人文科学、社会科学など、
調和の取れた総合的・多面的な視点から捉えることが重要である。

お仕事って、“慣れ”とか“知ってるつもり”“無意味なプライド”とか・・・
初心を忘れるとロクなことがないと思っているので
時々、「今更」なことを復習してみることがあるんだけれど
そのたびに新たな発見のようなものがあって、面白いんです
さて、「化粧品」とは、どんなものが該当するかといえば
薬事法の定義では、
人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、
又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、
身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが
目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの。

ですね!
この文章、よーく読み解いてみると
化粧の歴史と化粧品の本質についても表現されているんです
書籍では、「人はどうして化粧(おしゃれ)をするの?」という視点から
化粧文化を分析していました。
まずは、生物学的意味。
化粧行為の起源は、人が厳しい自然環境から自らの体を守るためでした。
遠い昔のご先祖様たちは、
極寒の地では、毛皮を着るとき、身体に魚油や獣の脂を塗ると、
皮膚の乾燥を防ぎ温かく過ごせることを覚えました
また、暑い日に水辺で戯れ、泥まみれになって水浴すると、
脂ぎっていた髪や肌がスッキリすることに気が付きました
乾燥、寒さ、紫外線、微生物などから身を護るために
発展したスキンケア・ヘアケア製品。
今も私たちは、肌を清潔にしたり、健やかに保つ「化粧品」を使っていますね
次に、心理学的意味。
現在、発見されている化粧の痕跡は、少なくとも4~5万年前。
(4~5万年前といえば、クロマニョン人たちの時代でしょうか!?
文字文化より前の歴史は苦手なので、間違っていたらすみません。)

人類は、目鼻耳口という無防備な穴から悪霊が入るのを恐れ、
魔よけのメッセージを彩色化粧に託しました。
人が自然を畏怖し、病魔よけの意味を持つ文化として伝えられていくうちに
さらに美しく装うとする美的欲求(おしゃれ心)へ発展してゆきます。
自分の外見を変化させ、美化し、
さらに魅力を高めるために化粧が進化し
メークアップ化粧品は、今、私たちの身の回りにあふれています。
そして、社会科学的な意味。
化粧を通して自分を表現する、他者に自分のメッセージを伝えるという
コミュニケーションとしての化粧。
「髪を洗い化粧をし、香を焚き込めた衣を着ると、心がわくわくしてくる」
清少納言は『枕草子』に書き残しているそうです。
「清潔にする」「粧(よそう)」「香を焚きこむ」心配りをする女性のおしゃれ心が同時に、
周囲に対する配慮、気遣いの約束事であったことを物語っており、
現代に通じる「清潔」「化粧」「香り」というおしゃれ心の原点が、
平安時代にすでに誕生していたのです。
歯磨きするのも、顔を洗うのも、眉を整えたりするのも・・・
自分のためである半面、他人に不快な思いをさせないためだったりもしますものね!
ちなみに「化粧品」という言葉が使われるようになって、100年余。
それ以前は、小間物の一部「粧飾品」として扱われていたので、
公衆衛生の考え方が誕生したとき、医薬品とは一線を画し、
現在のような薬事法の定義が生まれたのではないでしょうか。
ヒト(Biological individual)の知恵として誕生した化粧が
人(Human individual)の独立した心を持った個人の化粧へ発展し
人間(Social person)の他者とのコミュニケーション手段の一つとして進化し
今では、生活の質を高める「化粧品」をカタチ造っています。
今日は、なんだか読書感想文を書いているような気分になってきたけれど
化粧品の奥深さとか面白さの一端が伝われば幸いです
最後に「化粧の歴史と化粧品の本質」の節は、
次の一文で締めくくられていました。
化粧品の本質は、一面的なとらえ方では、見えてこない。
化粧する人間を、その全体性において、統一的に捉える努力をしなければ、
化粧の意味は見えてこない。
化粧というもの、化粧行為ということの存在理由は
人間の全体性の中に含まれているのである。

なんだか今日は、とっても長文になってしまいましたが
コスメは私たちを幸せにしてくれるものじゃなくっちゃと思っている
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です