こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
現在、「メルマガアーカイブ」として、美里所長さんが配信していたメルマガを公開していますが、
読み返してみると、発表当時から10年以上経過しても、なるほど~!っと思うこともあれば、
そんなブームもあったなぁと懐かしく感じることもあれば
化粧品成分の進化に感心することも・・・と、それぞれに興味深い内容です。
そんなメルマガアーカイブの中に、2007年に開催された「CITE JAPAN(化粧品技術展)」を訪れた感想を書いているものがあったのですが、
2021年現在の状況と比較して読むと、化粧品成分や化粧品処方技術の進化を感じられて面白かったです。
例えば、当時、話題を集めていた原料の1つが、
「水があっても使えるクレンジングオイル」を実現化させた界面活性剤だったようです。
最近は、クレンジングオイルを使う際、多少の水濡れなら気にせず使うことが当たり前になっていますが、
ファンケルさんをはじめ、“水場でも使える”クレンジングオイルが登場以前は、手や顔が水で濡れないよう注意しながら使っていましたね。
また、この頃から、ちゃんと落ちるリキッド系(水系)クレンジングが登場し始めましたが、
それも界面活性剤の進化のなせる業といえるでしょう。
「界面活性剤=良くないもの」という認識が、大なり小なり、ユーザーさんの意識にあると思われますが、
“化粧品”を形成する上で重要なポジションを占めている界面活性剤は、
数多くの種類が存在し、新しい機能を持ったものも開発されており、上手に使えれば化粧品の可能性を高める頼もしい存在なのです。
そういえば、2021年5月に開催されたCITE JAPANの会場でも、美里所長さんは面白そうな新しい界面活性剤に出会ったようで、
“これならお客様のニーズに応えられるものが開発できるかも・・・”とおっしゃっていたように思います。
次に、当時は、アンチエイジング系の効果成分が色々と紹介されていたようで、
中でもペプチドが話題を集めていたようですね。
思い返してみれば、コラーゲンと比べると分子量が小さくて肌に浸透しやすく、アミノ酸と比べると機能性が高いということで
「ペプチド」は、注目されていました。
最近はアンチエイジングものも、皮膚細胞の形成をつかさどる遺伝子情報や伝達物質・レセプター・酵素など、こうした生体レベルでの過程になんらかの作用を与え、
そして細胞の老化をコントロールするといった非常に高度なレベルでの研究が進んでいるようです。
と美里所長さんは書かれていますが、本当に研究が進んでいますね。
例えば、このペプチド。
cosmetic-infoさんのサイトの化粧品表示名称で、「ペプチド」のキーワードで検索をかけたら、
なんと471件のヒットがありました。
※化粧品工業連合会の全成分表示名称検索で、同じく「ペプチド」を検索したら469件でした。
ペプチドは、その組成により色々な「期待される効果」を持った化粧品成分となりえるでしょうが、
こんなに〇〇ペプチドの種類が増えているのには、驚きました!
ちなみに美白の人気成分のビタミンCである「アスコルビン酸」のキーワードで検索したら46件でした。
ペプチドとビタミンCのバリエーションを単純比較するのは、化学的にフェアじゃない気がしますが、
それでも、“研究が進んでいる”と美里所長さんが書かれている一端を感じてもらえると嬉しいです。
また、今は、ペプチドより、幹細胞の方が注目されているように感じていますが、このブームも数年先にはどのようになっているのでしょうね!?
新しいものと定評のあるものなどを上手に組み合わせて、今までよりも、より良い化粧品開発ができればと感じた美育Laboのゆっきーなのでした。