こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、今日は、美容レスQより、ビタミンCのお話をピックアップ。
2010年12月に書き込まれたBBSの内容で
上級コスメユーザーな書き込みをされているので
ビタミンCの事情を知らない方には、チンプンカンプンな
単語が飛び交っております。。。
でも、皆様は、きっと大丈夫
美里所長さんの「美白の主役【ビタミンC】秘話」を
ぜーんぶ読んでいただければ、ね
過去のメルマガ13話+2011年末の描き下ろし総括4話で
なんとブログ記事18話分もありますが・・・
第1話から読み直したい方は、こちら
<美容レスQへの書き込み/要約>
VC誘導体の粉を精製水で溶いて、
プレ化粧水?としてパッティングしたり、
時間があるときはパックやイオン導入などの自宅ケアをしている。
アスコルビルリン酸Na、リン酸アスコビル3Naより
APPSの方がおすすめですか?
アスコルビルリン酸Na、リン酸アスコビル3Naの5%水溶液と
APPSの1%水溶液なら、どちらの方がパッティングやパックにはお勧めですか?
APPS1%はそんなに浸透がいいのなら、イオン導入してもあまり意味はないのでしょうか?
クリニックで施術されるイオン導入はAPPSよりも
アスコルビルリン酸Na、リン酸アスコビル3Naが多いのでしょうか?
なんで大手化粧品メーカーはVCローション販売してくれないんでしょう・・・。
書き込みをしてくださったゆりさん、ありがとうございました。
具体例はイメージがしやすいので、私もとっても勉強になります
さて、上記の内容に対して
美里所長さんの回答は、以下の通りです。
VC誘導体の浸透力の比較については、
非常に難しいところですね。
単純に成分単独で比較した場合、
確かにAPPSの方が浸透力が高いのは事実です。
ただ、イオン導入を条件に入れた場合、
APPSは導入効果の増幅はあまり期待できません。
そしてもうひとつ着目すべき点は、
分子内VC濃度の違いです。
例えば同じ1%の成分配合量だったとしても、
お肌に入ってアスコルビン酸に分解した時の濃度は、
リン酸タイプの方が濃度が高い事になります。
つまり、同じ1gでもその中に含まれているアスコルビン酸の濃度は
リン酸タイプの方が高いわけです。
さらに考慮しなければならないのは、
皮膚内に浸透してからアスコルビン酸へ分解する速度は
いったいどうかのか?という点も重要視されなければなりません。
例えば「美白の主役【ビタミンC】」でも書いたように、
S社さんの以前のグルコシドタイプは分解が非常に遅いという事で
悪評をかってしまったという経緯もありますしね。
こうして考えていくと、最終的にAPPS 1%と
リン酸タイプ 5%の場合で有効性がどちらが高いかの結論は、
非常に難しくなってきます。
どこかの実験室で臨床試験の治験データでもあれば
非常におもしろいのでしょうが、それぞれにメーカーが異なるので
それは難しいところですね。
まぁ、私見で意見を述べさせてもらえるとすれば、
やはりコストパフォーマスも考えると、
リン酸タイプをイオン導入で使用するのが
もっとも効果的という気がしています。
そのひとつに、やはりクリニックでの使用に歴史があるからに他なりません。
あまり参考にならなくて申し訳ありません。
最後に、各社メーカーさんが
なぜこのタイプの化粧水を出したがらないかというと、
非常に製品の安定性が悪く、
この安定化に製剤技術を要するからです。
そしてなにより安定性に問題が出た場合のトラブルが、
臭いや結晶といった致命的な問題に直結しているため、
結果としてそうした消費者トラブルのリスクを負いたくないからです。
なにしろ、結晶で問題を起こした場合には、
お顔に傷をつけてしまうケースもあり得るので、
メーカーさんにとってはハイリスクなんですね。
「美白の主役【ビタミンC】秘話」の全18話分の内容が
ぎゅーっと凝縮されているようなやり取りだと感じたのは
ゆっきーだけでしょうか
今年の美白コスメ、どこのブランド(成分)が
ユーザーの支持を一番集めるのでしょうね!?
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
えっ、Cosmetic-Webの「化粧品成分TOPIC」用に記事を整理しているのが
バレバレですって
えへっ、その通りです