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コスメあら!?カルト??より~植物エキスのお話~ 後編

こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
お待たせいたしました。
今日は、所長さんの書いた文章の紹介の続きですね。
昨日は、一般的に溶剤中に抽出されている有効成分の量は、
平均して約1%程度で、それ以外の99%が溶剤。
このエキスを処方中に1%配合したとすると、
有効成分が含まれている量は0.01%という事になり、
だいたいこの程度有効成分が処方中に配合されていれば効果も期待できる。
さて、ここからが問題ですというところで
終わっていましたね。
さっそくこの続きをご紹介いたします。
以下からは、美里康人の文章です。
では、10種類の植物エキスがうたわれた化粧水がここにあったとしましょう。
そうなると、合計でエキスは最低でも1%×10種=10%で、
合計でエキス原料が10%以上配合されていなければ効果はありません。
上でも書いたように、エキスはエタノールやBGといった抽出するための溶媒が99%です。
(ゆっきー注釈:“上でも書いたように”じゃなく、昨日の記事「コスメあら!?カルト??より~植物エキスのお話~ 前編」を参照ください。
という事は処方中に9.9%以上のBGやエタノールが含まれている事になりますね。
BGの場合の10%は使用感的にこの程度が限界で、
これ以上含まれているとベタついて気持ち悪くなります。
また、エタノールの場合の10%はアルコール臭や刺激が強くて、
とてもじゃありませんが、使えない方が多いでしょう。
(ゆっきー注釈:ベタベタしすぎたり、育毛剤のようにスースー清涼感のありすぎる化粧水を好む女性はあまりいらっしゃいませんよね!?)
いずれにしても、この程度が限界という事になります。
ところが市場の商品を見ると、
20種類も30種類もの植物エキスがズラズラと書かれていたりします。
あるメーカーでは100種類のエキスが配合されている事を、うたい文句としているところもあります。
そして、冒頭に書いた30代以上を対象とした某メーカーのコスメは150種類だそうです。
(ゆっきー注釈:“冒頭に書いた”じゃなく、昨日の記事「コスメあら!?カルト??より~植物エキスのお話~ 前編」を参照ください。
ここで再度、脳内電卓をカチャカチャとやってみましょう。
1%×100種=100%
おやおや??
エキスだけで100%になっちゃいましたね。

という事は、溶媒のBG、もしくはエタノールが99%??
化粧品として、そんなのあり得ないですよね(苦笑)
皆さんもうお分かりですね。
えぇ。
この100種のエキスは、ほんの少量ずつしか配合されていないって事です。

使用感が特に普通なコスメだったとしたら
エキス0.1%×100種=10%(溶剤9.9%)
この程度が限界でしょう。
だとすればエキスの効果は10分の1で、まったく期待できないという事になります。
おまけにここでさらに深く考えてみましょう。
まぁ、効果は期待できないけれども、
もしもかりに各0.1%配合されていたとすると、
上の計算どおりBGもしくはエタノールが10%になりますね。
化粧品の全成分表示は、
このエキス中の溶剤をきちんと計算し、成分表記しないといけない事になっていますから、
BGやエタノールが必ず表示されています。
皆さんすでにご存知のように、
成分表示は配合量の多い順に並べるよう薬事法で決められています。
(ゆっきー注釈:1%未満の成分については順不同でもOKなケースがあります)
通常化粧品の製剤の中で、
10%以上も配合する成分というのはごくまれで、
特に化粧水であれば、まずこんなに多量に配合する成分はありません。
となると、この10%の溶剤であるBG、もしくはエタノールは、
必ずといっていいほど水の次の2番目に位置する事になります。
手持ちのコスメを確認してみて下さいね。
「ありゃりゃ?? 後ろの方だ!」
とか。
これは、0.1%よりもさらにごく微量のエキスしか配合されていないという証しです。
いわゆるバカでかいタンクにほんの数滴・・・って感じでしょうか。
電卓片手にお手持ちのコスメをチェックしてみて下さいね。
ただ誤解なきようにお願いしたいのは、
何度も申し上げますが、私はコスメを否定しているのではない事をご了承下さい。
くれぐれも、いいコスメ選びの指針という事で。
以上、美里康人の文章でした。
いかがでしょう
植物エキスのあら!?カルト??は、お楽しみいただけましたでしょうか?
化粧品は、とっても身近なもののはずだけど、
なぜかその“中身”は、遠い世界のお話だったりします。。。
ユーザーの方たちの不安や不信の解消にお役たつようなお話をしつつ
みなさまにもっともっとコスメを楽しんでいただけるようになっていただければ幸いです
あっ、女性の方に限らず、男性の方も興味をもっていただけるのは大歓迎
最近は、洗顔フォームや化粧水などまだ使ったことはなくても、
CMや店頭などで商品をみかけて、
“気になる~”という方も増えてきているのではないでしょうか
他のトピックスなども読んでみたいと思ってくださった方は、
所長さんが記事を書きはじめたらお知らせいたしますので
ぜひ遊びに行ってみて下さいね!
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。

2 COMMENTS

ヤッチ

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こんばんは。
コスメとは無縁の人間ですがこの成分表示のあたりは男の私でも応用がききそうですね!?
いつもありがとうございます。
得した気持ちになりました。
(^.^)/~~~

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cosmeticweb

SECRET: 0
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ヤッチさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
コスメとか化粧品というと、
どうしても女性が使うもののようなイメージが強いと思いますが、
髭剃りあとに使うアフターシェーブローションだとか
シャンプーやボディーソープなんかも化粧品または医薬部外品に含まれます。
ということで、気付かぬうちに無縁の人間じゃなくなっていたのです!
ボディーソープで使われていそう植物エキスというと
例えば、モモ葉エキス、アロエエキス、シソエキスなどでしょうか!?
「植物エキス配合の化粧品」のお世話になったことはありませんか???
楽しんでいただけるような記事を書ければと思っておりますので
これからもどうぞよろしくお願いします!

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