こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、美里所長さんブログ「コスメあら!?カルト??」で
疑似セラミド、ヒト型セラミド、生のセラミド・・・など
色々なセラミドが登場していますが、
「セラミドって、そんなに色々な種類があるの?」と
思った方はいらっしゃいませんか?
ということで、本日は、セラミドについて、
簡単に整理したいと思います。
人のお肌のセラミドの種類
セラミドは、角質層の構成要素である「細胞間脂質」に含まれる成分で、
お肌の保湿に作用し、バリア機能に影響を与えます。
「スフィンゴ脂質」とも呼ばれるセラミドの構造は、
「脂肪酸」と「スフィンゴイド塩基」と呼ばれる2つの部品で構成されていて、
現在では、その組み合わせの12種類の存在が確認されています。
セラミドを構成する脂肪酸の種類 | セラミドを構成するスフィンゴイド塩基の種類 |
エステル型ω-ヒドロキシ脂肪酸(EO)
α-ヒドロキシ脂肪酸(A) 非ヒドロキシ脂肪酸(N) |
ジヒドロスフィンゴシン(DS)
スフィンゴシン(S) 6-ヒドロキシスフィンゴシン(H) フィトスフィンゴシン(P) |
例えば、以前、「セラミド3」と表示されていた成分は、
今は、「セラミドNP」という表示名称になっていますが、
「非ヒドロキシ脂肪酸(N)」と「フィトスフィンゴシン(P)」の組み合わせのセラミドということになります。
セラミドの化粧品の表示名称が、数字からアルファベットに変わったとき、
覚えられないし分かりにくいなぁと個人的には感じたのですが、
セラミドの構成を知ると、なるほどなぁと思うし、
専門家になるほどアルファベット表示の方が、分かりやすいのでしょうね。
化粧品成分のセラミドの種類
“セラミド配合”の化粧品は、市場にたくさんありますが、
その精製方法や組成は様々で、4つのタイプに大別することができます。
天然セラミド(動物セラミド)
馬や牛などの哺乳類の体の一部から抽出されるセラミドで、動物セラミドとも呼ばれます。
人間の角層にあるセラミドと比較的近い性質を持っており、浸透力に優れ、高い保湿力がある反面、
高価な原料であることがネックです。
「セレブロシド」や「ウマスフィンゴ脂質」「ビオセラミド」と呼ばれるものが天然セラミドに該当します。
ヒト型セラミド(バイオセラミド)
酵母から生成されるセラミドで、「バイオセラミド」とも呼ばれ、
人間の皮膚に含まれるセラミドとほぼ同等の組成で作られています。
お肌に優しく、浸透力や保湿力が高いので、たっぷり配合されていると嬉しい成分です。
しかしながら、「溶けにくい」ことが理由で、
以前は、微量配合しかできなかったセラミドでしたが、
最近、ごく一部の製品で高配合されたものが登場していますね。
美里所長さんもあれこれと研究を重ね、
今年になって、“界面活性剤を使わない方法で、高配合した”エマルジョンをカタチにしています!!
ご興味のあるメーカーさんは、美育Laboまでお問い合わせください。(←化粧品OEMの宣伝)
化粧品の表示名称は、
「セラミドEOP」、「セラミド NS (NG) 」、「セラミドNP 」、「セラミドEOH 」
「セラミドAS(AG)」、「セラミドAP」、「セラミドAH」、「セラミドNH」、
「セラミドEOS」、「セラミドNDS」、「セラミドADS 」、「セラミドEODS」となります。
植物性セラミド
自然界には、動物の中だけでなく、植物の中にもセラミドに似た成分が存在しています。
それが「植物性セラミド」で、ユズ、パイナップル、大豆、米ぬか、コーンなどから抽出されています。
セラミドとしての機能性は、天然セラミドやヒト型セラミドの方が優れているといわれていますが
イメージも大事な化粧品の成分としては、嬉しいセラミドと考えられるでしょうか!?
「ユズセラミド」、「グルコシドセラミド」などがよく耳にする名称ですね。
疑似セラミド(合成セラミド)
花王さんの製品に配合されているセラミドが有名ですね。
化学合成で作られるセラミドなので、ヒト型セラミドと比較するとリーズナブルなのが嬉しい点だと思っていたのですが
先日、美里所長さんは、他にも注目ポイントを見つけたような。。。
詳しくは「久しぶりの、市販品評価「キュレルのセラミドミスト」」をどうぞ!
表示名称は、セラミドっぽくないですが、「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」となります。
以上、美育Laboのゆっきーによるセラミドまとめでした!