こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、本日は、昨日の引き続き「カルボマー」がテーマです。
カルボマーで増粘させたゼリーみたいに硬いジェルが、
あるものを混ぜると、シャバシャバになっちゃいますよ~
それは一体なんでしょうか? ということでしたね。
答えは、分かりましたか
実は、カルボマーの粘性は、
「塩」だとか「酸」が天敵なんです
だから、塩化ナトリウム(食塩)とか
クエン酸(酸っぱいフルーツ)とか酢酸(お酢)に弱いんです~
ということで、この写真のジェルに
実際に食塩を混ぜてみました。
小さじ1杯程度「エイっ」と食塩(塩化Na)を入れて、
薬匙で混ぜ混ぜ。。。
(塩は、もっと少量でも変化は見られます)
混ぜ混ぜ、まぜまぜ・・・1分程度経過するとこんな感じ
分かりますか?
ゼリーみたいにカチカチだったカルボマーのジェルが
シャバシャバして、水が出てきました。。。
(といっても、このジェルは、元々、ほとんどが水で、
それにカルボマーと水溶性の保湿成分などが少しだけ入っているものです)
横から見ると・・・
塩を混ぜる前は、こんな状態でした。
塩を混ぜると・・・
こうなりました。
この状態で、塩を混ぜてから3分程度経過した状態です。
すごいでしょう!?
難しい化学の理論はよく分からないけど、
あっという間にこんな風になってしまう「実験」は
とっても面白かったです
「カルボマーの天敵」実験は、
いい化粧品をつくるには
ちゃんと化学を分かっていないとできない事なんだなぁと
改めて実感する体験でした
みなさん!
「カルボマーの天敵!?」は、楽しんでいただけましたでしょうか
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ランキングを見つつ、今日も頑張ろうと思う美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
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市販のジェルぱっくの成分表をみてみるとよくフルーツ酸やクエン酸などと一緒にカルボマーと書かれているものを良く見かけるんですけど、なにかカルボマーと酸を乳化させるような成分が入ってるのですかね。
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かいさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
鋭い質問にちょっぴりドキドキですが
私の説明できる範囲でお答えいたしますね。
カルボマーで化粧品に粘度をつけるときは、
カルボマーの粉を水(化粧品)に溶かしただけでは
まだシャバシャバの状態です。
そこで、水酸化Kなどのアルカリ剤で中和することで
はじめてトロみというか粘度が出てきます。
カルボマーで作ったジェルを安定な状態で保つためには、
ペーハーをある領域でキープする必要があり、
クエン酸などは、pH調整剤として化粧品を安定させる成分として添加されているそうです。
今回の"実験"は、このように「完成」したジェルに
酸や塩化Naなどを加えることによって安定が崩れたため
シャバシャバになってしまいました。
1つ1つの製品をきちんと分析すれば
もちろん他にも理由はあると思うけれど、
製剤の安定を壊すようなことをしたら、
変化しちゃうようですね。。。
以上、何かのご参考になれば幸いです♪
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ちょうど手持ちの化粧水をジェル状にしたいと思っていたところだったのでいろいろ参考になります。クエン酸って収れん作用の為だけではなくph安定のためにも必要だったんですね~。市販のものは最初からいろいろ入っているのでカルボマーとの相性や中和作業などいろいろとやることがありそうですよね。早速ジェルパック作りに励んでみたいと思います。
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かいさん、こんにちは。
お役にたてたようで、何よりです。
が、手持ちの化粧水をジェル状にしたいとのこと。
探究心は、とっても素敵なことだと思いますが、
「化粧水」という、すでに完成された製品(=化学的に安定状態)に
何かを添加し、化学変化をさせるというのは
リスクがあるように感じます。
化粧品の化学は、知れば知るほど奥が深いなぁと
常々、実感しておりますので
探究心と安易な行動との境目を見失わないよう
十分すぎるほどの注意を払ってくださいませ。
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確かに完成品に他のものを混ぜたら予想外の反応が起きたりしないか心配なところもありますね(複合毒なんて怖い話もあるみたいですし…)、こればかりは自己責任になるのでしょうけど慎重にトライしてみたいと思います。