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W洗顔の理論

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  • #341 返信
    美里康人
    キーマスター

      こんにちは、sumireさん。

      続いてのご質問へのお答えになります。

      >クレンジング後の洗顔が必要なのは・・・肌に残った「残留成分」を洗顔で落とす
      必要があるからという認識でOKでしょうか?
      この「残留成分」というのは、クレンジング剤の油分や界面活性剤です…か?

      はい、これで間違いないですね。
      界面活性剤は水で流れるものが使われている事が多いので、ほとんどはクレンジング剤に含まれている油分ですが。

      >他には…ほこりやちり?皮膚のダニ?も洗顔で落とす部類の汚れなのかな。

      そうですね。
      油分で落ちないほこりやダニなんかも洗顔で落とすという事になります。
      あと最近では、マスカラを落とすのも大事な機能のひとつです。
      最近のマスカラは水にも強い水性樹脂を使った商品も多いので、オイル系クレンジングでは落ちにくいものも多いですね。

      という事で、「クレンジングで落とすもの」はメイクに含まれる油分やパウダー成分・シリコンという事になります。
      つまり、メイクしていなければクレンジングは不要という事になります。

      なので

      >水性クレンジングの一部に洗顔不要のものがあるのは、「通常クレンジング剤に含まれる油分の残留がないから」と理解しているのですが…

      これで大正解!という事になります。

      #343 返信
      美里康人
      キーマスター

        さてさてそして最後の疑問についてはこれまでと違ってちょっと難しくなります。

        まさにお察しのとおり、一般的な製剤理論からすると「水に濡れた状態でのオイルやクリームタイプでのクレンジングは厳禁!」はもちろんの事です。
        某美容家さんの「オイルクレンジングに水を足す」理論は、大きな間違いどころかとんでもない事を広報している許せない行為と言わざるを得ません。

        ただし、数年前にファンケルからこの理論をくつがえすクレンジングオイルが市場に出ました。
        さらにそれを皮切りに、少しなら水があっても大丈夫、といった商品が花王のビオレで発売されました。

        これはどういう事かというと、特殊な界面活性剤の処方技術です。
        つまり、ある程度までなら油の性質を失う事なく、界面活性剤が水を取り込んでくれるという処方技術。
        ただし、実はこれは大変繊細な問題で、入ってくる水の量がある臨界点を少しでも超えてしまうと、一気に油分の機能が失われてしまうというリスクを持っています。
        つまり、水分の量が少しでも限界を超えると、全くクレンジング力がなくなってしまう、という事になります。

        まぁ、ぶっちゃけ結論として種を明かして言うならば。
        ようは、界面活性剤が過剰に多い、という事ですね。
        なので、実は他のメーカーが「やれなかった」のではなく、「やらなかった」だけの事なんです。
        まとめると、こんな感じ。

        ・含んで良い水分の量がどこまでなのか厳密な数値をユーザーに知らせるのは難しく、それによって「落ちない!!」といったクレーム・トラブルを避けるためにやらなかった。
        ・界面活性剤を増やすと肌リスクが高まるため、やらなかった。

        ちなみにもうひとつ種あかしをしておきますと・・・。
        実は、1~2%程度までならクレンジングオイルに水を加えても機能に差し支えはないんですね。(←コレ、コスメティックアカデミーで習った事、覚えてますか?^^)
        ただし、処方によってこの許容%は異なりますので決してやらないで頂きたいですし、一様に言えるのは
        「白くなったらもうダメで、全くクレンジング力はなくなってしまう。」

        という事ですので、くれぐれも覚えておいて下さい。

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