ご無沙汰でした、sumireさん。
@cosmeもご覧になっていただいているとの事、少し安心しました。
あそこに顔を出すとバトってしまうので控えめにしてはいるのですが、まぁ叩かれてナンボだと割り切る事にしています。
さて、いつものごとくご質問へのコメントです。
■一つ目・・・海外とドメブラの消費期限の考え方
いいところに疑問を持たれましたね。
まず、大勢のところでは法的な問題が基準になっているのですが、化粧品の商品品質基準についてワールドグローバルな法規制はありませんので、各国の法規制に従って明記されているのが基本になります。
そういう意味で、どこの国で生産されたのかによって表記方法は異なります。
で、日本の場合は薬事法で3年以上の品質保持が義務付けられていますので、基本的には3年以内に使い切ってもらう事を原則とする事で、特に表示の義務はありません。
つまり、表示がないという事は3年間安心して使用できる、という意味です。
ただし、品質的にこれ以下で消費者に使い切ってもらいたいという理由がある場合には、消費期限を決めて『明記して良い』事になっています。
対して海外の傾向としては、消費期限を『明記する事を義務付けている』国が多いですね。
これって、よく見るとおもしろいですね。
海外の『表示が義務』に対して日本の場合は、『表示して良い』。
これがsumireさんが懸念したところの、「日本と海外との品質への認識の違い」ですね。
で、話は戻りますが、外資のコスメが日本向けで販売されている場合、海外の表記法に従って使用期限が設定されていませんので、日本の法規に則って表示の義務付けがありません。
という事は、イコール3年の品質が確保されている、と考えるべきなのですが、おそらく根本的な文化の違いがあるため、私達が認識する『品質保持』とはニュアンスが異なると思います。
例えば、欧米の品質異常とは以下の場合が主眼におかれています。
・腐敗
・機能が失せている
対して日本の消費者は
>・外観の変化
・臭いの変化
に主眼を置いて品質異常と判断する傾向がありますので、例えば分離や変色といったものは外資では品質異常と考えていません。
まして開封後に起きたこういう現象は、自己責任というのが一般的な認識です。
仮にクリームが分離していても、機能的には問題ないのだから混ぜて使えば良い、とまで考えるのが欧米の風潮です。
という事で、指針を示せなくて申し訳ないのですが、感覚としては欧米のコスメは早期に外観上の変化が起きても不思議はない、と思っておかれるのが良いかもしれませんね。