【Q】
韓国製のカタツムリのクリームを入手したが、配合成分を見ると「水、カタツムリ粘液、カルボマー・・・(以下省略)」とありました。
カルボマーの配合量は不明ですが、3つめにカルボマーがきているクリームは少し不安になりました。
カルボマーそのものは、傷薬の基材にされることもあるらしいし、危険なものではないのでしょうが、毎日たっぷり肌に塗り続けても大丈夫なのでしょうか?
そもそも、韓国でも配合量の多い順に成分の記載されているんでしょうか?
【A】
カルボマーは、合成によって作られるポリマーの一種で、昨今「合成ポリマー」と言われる代表の成分で、一部のスキンケア論者の方々には嫌われる傾向のある成分です。
その理由は?と調べると、「お肌を隠ぺいする。」「皮膚呼吸を妨げる。」といった変な論理のようです。
しかしながら、カルボマーとは水溶性のポリマーですので、、よほど濃い状態でなければビニールみたいな被膜を作るものではありませんし、もちろん皮膚呼吸の妨げになどなるような成分でもありません。
もしもこれで皮膚呼吸の妨げになるなら、コラーゲンやヒアルロン酸なども皮膚の上に被膜を作るのポリマーですので、危ないという事になります。
逆に言うと、ポリマー(高分子)なので皮膚の中に浸透する事がなく、ヒトにとって安全な成分という事になります。
ヘタに皮膚の中に入ってしまう成分の方がよほど怖いですね。
それと、配合量です。
韓国の場合も、日本同様に配合順に記載する事が義務付けられていますので、同じ解釈で間違いありません。
となると、ご質問者様の解釈のようにカルボマーが大変多いのか?という疑問が生じますが、これは処方上のマジックが存在します。
それは、日本と同様のもうひとつの規定として「1%以下は順不同で良い」というのがあり、ここがマジックを生み出します。
ご質問から「3番目の表示」という事ですが、カルボマー以外に1%未満の成分があったとしたら、1%未満であってもその先頭になる事はあり得ますし、もしも1.0%ちょうど配合されていたら、それらよりも前に来るという事になります。
で、実際問題のお話し。
実際上、カルボマーは1%以上配合される事はまずあり得ませんので、その程度の配合量と思っておかれて良いですよ。
カルボマーを1%も配合したら、お顔に塗布した時点で消しゴムカスのようなモノがたくさん出てきますので、まずあり得ないですね。
覚えておかれると、今後成分を見ていく上での参考にもなると思います。
ご参考までに。