化粧品のパッケージに記載されている全成分を隅々まで眺めてみると
目立たないけど、よく目にする成分の1つに水酸化Naがありますね。
美里所長さんの原料棚の片隅で、ガラス瓶の中にコロコロっと入れられて
置かれていたのが妙に可愛らしく、本日のテーマとしたいと思います。
水酸化Naは、食塩水を電気分解して得られる成分で、
俗に苛性ソーダ(caustic soda)とよばれています。
強アルカリ性で、腐食性の高い劇薬なので、化粧品では、これを単独で配合するのではなく、
油脂や高級脂肪酸と中和させて石けんを作ったり、
カルボマーなどの合成ポリマーと中和させて増粘効果をもたせたり、
酸性の成分と中和させて製品のpH調整などに使われています。
そのため、石けん系の洗浄アイテムやとろみのある化粧水や美容液、乳液やクリーム、オールインワンジェル、パーマ液、脱毛製品など・・・幅広い化粧品に活用される成分です。
お肌への美容効果とは直接関係ない成分ですが、使い勝手の良い化粧品を作るために活躍してくれる化粧品成分の1つですね。