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化粧品開発・セミナーのご相談は美育Laboへ

天然の化粧品原料の開発

こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。

先日、化粧品原料メーカーの一丸ファルコスさんから
「基礎セミナー2021公開のご案内」というメールが届いており、
・セミナー1:天然原料の基礎
・セミナー2:皮膚の構造と機能
・セミナー3:毛髪構造とヘアサイクル
という内容で、新入社員の方におすすめらしいセミナーであることから
皮膚や毛髪の構造などは、手元の書籍にもあるような一般的な内容ではなかろうかと感じました。

でも、天然原料の基礎は、「化粧品用の天然原料の種類や特徴について、選択と配合の際の留意点についてご説明」という内容で
化粧品企画をする上で、一丸ファルコスさんが多く取り扱っている天然原料は、その商品の特徴を形形成する上で、非常に重要な要素であることから、
興味をおぼえ、聴講させていただくことにしました。

セミナーは、Vimeoを利用したウェブセミナーで、URLとパスワードが送られてきて、
ゆっきー都合で聴講できるのはありがたかったですし、
25分というセミナー時間の中に、天然原料の概要と取扱いの留意点などが簡潔にまとめられていて、興味深いものでした。

ということで、本日は、セミナーの内容を一部ご紹介しつつ、ゆっきーが感じたことなどを書いてみたいと思います。


化粧品成分は、その由来によって、「天然成分」と「合成成分」にカテゴリー分けされることがありますが、
実は、その線引きは、かなり曖昧です。

そもそも化粧品の天然原料の「定義」ですが、説明できますか?

ちなみに、一丸ファルコスさんは、今回のセミナーにおいて、次のように説明されておられました。

天然物とは?
1.天然産物(植物、動物、微生物、鉱物など)から、物理的な加工によって得られたもの。
2.天然産物に、自然界で起こりうる反応に加工して得られたもの。

1.の代表は「抽出物」で、2.の一例は「醗酵」などですが、「石油由来」は除くとの注釈がされていましたが
私のイメージしている天然成分と同じ認識でしたね。

石油は、主に海洋性プランクトンや藻類が、数百万年、数千万年という気の遠くなるような時間をかけてできた液状の鉱物資源なので、
人の手で作られた「合成成分」ではなく、「天然成分」と言えるのですが、
一般的に石油由来成分は「天然由来の化粧品成分」には含まれませんので、
天然成分の線引きを曖昧にする要素の1つになっています。

また、「合成」とは、辞書を調べると、「二つ以上のものが結合して一つになること。また、一つに合わせること。」で、
化学において、「化学合成」とは、「化学反応を駆使して目的の化合物を作ること。」なので、
石油由来成分と天然由来成分を合成して作った界面活性剤は・・・どっち?

ちなみに、この界面活性剤のことは、以前、美里所長さんが話題の一部にしていました。

「◯◯フリー」の原則と意味の解説~その2

「天然成分」と「合成成分」にカテゴリー分けが曖昧であるという一端をご理解いただけたと思って、
天然成分のお話に戻りますね。

「天然由来成分」と聞くと、お肌に優しくて安心安全なイメージを持つ人が多いと思いますが、本当にそうでしょうか?

例えば、植物エキス。

原料となる植物は、「植物」ゆえに、季節や産地、保存条件によって成分組成が異なっていることもあるし、根・茎・葉・実など使用部位によって含まれる成分が違っていたり、そもそも含有成分は単一ではなく、様々な成分が含有されていますし、同じ成分名でも付与されている効果が異なっていることもあります。

原料メーカーさんは、その様々な含有成分の中から、肌や髪などに有用な成分を見つけ出して生成し、一定の品質の「化粧品原料」にしていますが、中には未知の成分もあり、その中にはアレルゲンとなりうるものもあるかもしれません。

ちょっと話はそれますが、最近美容業界で注目の「CBD(カンナビジオール)」ですが、原料となる植物(大麻草)を全部をそのまま使うと、幻覚作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)も含まれてしまうので、化粧品原料にはできないですし、麻薬を取り締まる法律によって、そもそも日本に輸入もできません。

化粧品の原料メーカーさんは、ヒトに有害な成分は、分かっている限りは取り除きつつ、
甘いと思って買ったフルーツが、食べてみると酸っぱかった…的なことがないよう原料の品質を守っています。

とまあ、そんな天然の化粧品原料ですが、たくさんの種類の成分が存在していますね。

世の中にたくさんある天然素材からどのように「化粧品成分」にしているかというと、
一丸ファルコスさんは、「Seeds型製品開発」と「Needs型製品開発」という言い方をされていましたが、
ある特定成分に着目して、その成分の有効性を探していく方法と
○○という悩みを解消したいなど目的に応じた皮膚生理に着目して、スクリーニングで天然物の中から探していく方法で、肌や髪に効果のある化粧品成分を作っているそうです。

このあたりのお話、なんだか化粧品企画と似ているような気がして、ますます天然由来の化粧品成分に興味を持ちつつ、
原料を開発する人たちは、かなり地道な研究をコツコツと重ねているであることは想像できるので、1つ1つの成分を今まで以上に大切に取り扱いたいなぁと思った美育Laboのゆっきーなのでした。

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