こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、本日、いただいたコメントの中に
「ダーマエナジーで問題が・・・」という情報がありましたので
ちょっと調べてみました。
(Sさん、情報をありがとうございます!)
ダーマエナジーは、第一三共ヘルスケア株式会社さんの
通販専用のスキンケアブランド。
年齢とともに低下する肌本来の機能をサポートするスキンケアシリーズとして
2012年7月にリリースされた化粧品ですが、
かゆみ、赤み、腫れなどの肌トラブルの報告が相次ぎ、
2013年12月5日をもって、「ダーマエナジー」の販売を終了するとともに
商品の返品・返金に応じるとのこと。
詳細は、こちらをご覧ください。
(「ダーマエナジーをお使いのお客様へのお詫びとお知らせ」というPDFが開きます)
ニュース記事によると高配合されているレチノール(ビタミンAの一種)が
今回の肌トラブルの原因ではないかということです。
簡単ではないとは思うけれど、原因の解明と
肌トラブルが出てしまった方々の一日でも早い回復を願います。
ところで、「レチノール」のことはご存知でしょうか?
手元にある書籍から紹介しますね。
まずは、こちらの書籍によると。。。
化粧品成分用語事典 2012 (2012/09/10) 鈴木一成 |
レチノール(ビタミンAアルコール)の項目の説明は、
ビタミンAの1つ。
ビタミンAには他にレチナールやレチノイン酸も含まれるが、
一般にはレチノールをビタミンAと呼ぶことが多い。
抗夜盲症因子として発見されたビタミンである。
黄色プリズム状結晶である。
生理作用は、視覚、聴覚、生殖などの機能保持、成長促進、
皮膚や粘膜の正常保持、制ガン、複合糖質合成などである。
レチノールは角質層の保湿性をより高め柔軟にする成分として
化粧品に使用されている。
また、コラーゲンの合成代謝を促進する成分として、
シワやたるみの予防にも応用されている。
と、書かれています。
次にこちらの書籍からは、全部書くと長くなるので一部抜粋しますね。
コスメティックQ&A事典―化粧品のすべてがわかる (2011/10) 鈴木一成、朝田康夫 他 |
シワやたるみを防ぐ物質として、
近年脚光をあびているレチノール。(中略)
しかし、レチノールには弱点があります。
化学的に不安定で、紫外線や酸素、水により構造変化が生じて
効果が低下してしまいます。
レチノールを化粧品に使うには、
空気や紫外線に触れないように気密性の高い容器にしたり、
乳濁液のエマルションにしたり、
ごく微細なカプセルに入れたりして安定化させています。
また、レチノール製品を使用するときの注意点として、
紫外線に弱いので夜のみ使用することです。
ただし、製品によっては昼にも使用可能な製品もありますので
説明書で確かめましょう。とも書かれています。
ちなみに、ダーマエナジーの使用上の注意がどうなっていたのかは分かりませんが、
新発売した時のニュースリリースには、
「独自の高分子乳化技術によりビタミンをネット状の構造で包み込むことで、
不安定なビタミンの劣化を防ぎ、肌に塗った瞬間にビタミンが広がり角質層へ浸透します」
と書かれていました。
最後に、
レチノールは、ダーマエナジーだけでなく
多くの化粧品で使用されておりますが、
配合量や安定化の方法、使用上の注意なども異なりますので、
「すべてのレチノール配合化粧品が危険」とはならないと思います。
必要以上の不安を感じる前に、ご使用上の注意をしっかり守りつつ、
お肌としっかりと向き合うことを願います。
何はともあれ、今後の動向に注目です。
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
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ゆっきーさん、今回の記事も非常にわかりやすい説明でありがとうございます。
ちなみにゆっきーさんが紹介してらっしゃる「コスメティックQ&A事典―化粧品のすべてがわかる」、
購入します~!
いい本を紹介してくださってありがとうございますm(_ _)m
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いえいえ。
この本は、化学や皮膚の知識がなくても
化粧品のことを理解できるよう、分かりやすく書いてくれています。
研究者などもっと専門的な内容を知りたい方には物足りないかもしれないけれど、
化粧品のことを幅広く入門的に知りたいという方にはオススメかもしれません。
美容関係の書籍は数多く出版されているけれど、
著者の美容理論に内容が偏っていることが多く、
この本のように比較的まんべんなく化粧品を紹介している本は少ないんですよね~。
中央書院さんに感謝です(^^)