実験課題:尿素製剤化粧水における問題点の検証
実験開始日:2006.4.27
 
<実験内容>
このラボでは、以前より安定性を問題視している尿素を使った製剤を検証していきます。
尿素を配合した化粧水は、尿素の分解により時間とともにアンモニアが生成し、pHがどんどんアルカリ側に傾いていきます。
ここではオーソドックスな尿素配合処方の化粧水を作成し、どの程度の日数でpHが変化するかを観察します。
市販商品では、某ドクターが勧める「○○の美肌水」が有名です。
また、最近はクチコミで広がって、キッチンコスメでもよく使われている処方です。
 
<実験処方>
・尿素           1.00%
・グリセリン       10.00%
・精製水         89.00%

  
  

<結論>
4週を経過して、室温における保管条件下でpHは8.29まで上昇しました。
pHが横ばい状態になってきたため実験はこれで終了としましたが、最終的には8.5前後で平衡に達すると推察されます。
また、尿素の濃度を上げるとさらにアンモニアの発生量は多くなります。
結論として、尿素を化粧水に配合するためには、分解しないための安定化剤の配合など、処方上の工夫が必要となる事が分かります。
市販の薬用ハンドクリームなどは、この辺りにノウハウがあります。
 
<pH挙動グラフ>